学生時代、学校の勉強がなんの役に立つのか分からないことが多かったです。
英語は外国人と話す時に必要だから分かるけど、古文を読めても古代の人と話すわけじゃないし。。。
とか
実生活では四則演算で十分ではないのか。微積分なんてなんの役に立つんだろう。
とか思っていました。
確かに、古文や数学など、直接使わないことって結構あると思います。
でも、直接使わないことにも価値があると考えています。
例えば古文を読むことで、日本語や日本の文化で変わっていること変わっていないことを学ぶことが出来ます。現代文に直してしまうと、微妙な表現が表せないことも多いです。例えば和歌。
この歌は紫式部の娘の小式部内侍が読んだ歌ですが。。。
母親に作ってもらったんだろうとある貴族から言われた時に、即興で返したと言われています。
この歌の凄いところは「ふみ」という所に2つの意味が隠されていることです。
「踏み」「文」ですね。
天橋立をまだ踏んでいない(言っていない)
と
まだ文(手紙)を見ていない
と掛けているわけですね。
いわゆる掛詞(かけことば)です。
現代文に訳してしまうと、冗長な表現になってしまいます。
外国の人に日本について聞かれた時、このような文化を上手く伝えられるか伝えられないかで、印象は大きく変わります。
英語だけ出来ても日本の文化を知らなければ上手く説明できません。
古文は言葉を通じて日本の文化を学ぶ学問だと私は考えています。
***
今直接使わなくても将来使うことがあるかもしれません。
私自身は数学は二度と使わないのではと思っていましたが。。。
IT業界に入り、統計や微積分に向き合う必要が出てきています。今中高生で、学んだ数学の知識が役に立ちつつあります。
***
直接使わないからと言って、学ばないと将来の可能性を狭めてしまうと思います。
最近は動画や本など色々な分野の魅力を伝える媒体が増えてきました。
最初の触りだけでもまずは触れて見る。興味ががあったら掘り下げてみる。
何事も興味を持って行くと良いのではないかと思います。