今回は予備校の古典の先生について紹介します。
この先生の講義も面白かったです😀。
必ず最初に雑談から入る
先生は本格的な説明に入る前に必ず雑談から入ってました。
天気の話や最近のニュースなど。
私は2浪していて、2年目は結構同じようなネタもたまにあったのですが。。。
基本はその場で上手く雑談をされてました。
その事でまずは場の雰囲気がかなり和んだのを覚えています。
この雑談に入るというのは今私も良く使う方法です。
以前職業訓練の講師をしていた時はアイスブレイク(雪解け)という名前が付いていて、必ず行うよう指示を受けたことがありました。
正統派な講義
講義自体は基本オーソドックスなものでした。
単語や文法、和訳の仕方など丁寧に解説をされてました。
選択肢の問題の場合は、全ての選択肢について解説されてました。特に不正解の選択肢については「何故間違っているか」を必ず解説されてました。
今私も資格試験の解説をするときは選択肢の解説を丁寧にします。
当時のことを意識しているかもしれません。
漢文もしっかりと解説されてました。
「漢文はポイントを押さえて学習すれば点数が取れるのに、捨てる人が多い。もったいない」
と良く話されてました。
和訳へのこだわり
論述の場合は、和訳にこだわられていました。
例えば、平安時代の文学作品(確か源氏物語)を読んでいた時のこと。
先生が質問をしました。
「(女性の台詞の部分を指して)この文章はどのように訳しますか」
1人に質問しました。
「これは素敵だ」
と質問された受講生が答えました。
すると、先生は次のように話を始められました。
「悪くはないです。これでも満点は貰えるでしょう」
「でも、もうひと工夫欲しいところですね」
「これは女性の台詞です。語尾を『だわ』にして、『素敵だわ』とすると雰囲気が出るのではないでしょうか」
「性別に限らず身分や年齢によって訳し分けると和訳にも雰囲気が出てきます」
「古文も長く読み継がれてきた文学です。君たちには、ただ、受験の道具としてでは無く、古文に今後も親しんで欲しい」
これを聞いて、一つ一つの和訳を大事にしなければ行けないんだなあと考えるようになりました。
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今受験生の時に比べると古文や漢文に触れることご少なくなりましたが。。。
古文や漢文に触れる度に予備校の古文の先生の講義を思い出すことがあります。
今後も古文や漢文に親しんで行ければと今考えています😀。